
口コミ・レビュー
79 レビュー ( 4.7 out of 5 )
これぁ、冷やっこいのもいばって、ストーブの横で「ぬる燗」にして飲むのが一番うめぇな。ちっと温めると、さっきまでのトゲトゲした辛さが嘘みたいに消えて、お米の優しい甘みとなめらかさが、口いっぱいに広がるんだおん。じんわりと体があったまって、お酒ってのは温めるとこんなに優しくなるんだな、とつくづく感心したじゃ。
キャンプ場近くの冷たい川の水で、一升瓶をしっかり冷やして「花冷え」くらいの温度でコップに注いだ。一口含むと、冷たさの奥から五百万石の凛とした辛さがダイレクトに伝わってきて、五感が呼び覚まされるような感覚になった。キリッと引き締まった冷たいお酒が、夜の澄んだ空気と薪の煙に驚くほど馴染んで、極上の時間を過ごせたと感じた。
グラスを傾けたときに漂うのは、今どきの果物のような甘い香りではなく、どこか日干しした稲藁や、お米の粉を思わせるような、とても素朴で落ち着いた匂いだった。この大地の温もりをそのまま閉じ込めたような穀物の香りを嗅いでいると、都会にいながら田舎の夕暮れ時の景色が頭に浮かんで、心がすっと軽くなるのを感じた。
汗だくになって帰ってきた金曜の夜、最初の一杯として喉に流し込んだ時の衝撃が忘れられない。口当たりは驚くほどサラッとしていて滑らかなのに、後味に一切のベタつきがなく、まるで新雪が溶けるように綺麗にキレていった。お米の自然な旨味だけを置き去りにして、雑味なくスッと消え去るこの引き際の美しさは、他では味わえないと思った。
お酒の温度を少しずつ変えながら飲んでみた。最初は冷や(常温)の20度くらいで、お米のどっしりとしたコクを感じ、そこからお湯でゆっくり温めて45度の上燗にすると、隠れていたほのかな酸味と甘みがお花のつぼみが開くようにふんわりと広がった。温度によってこんなにも多面的な表情を見せてくれるなんて、本当に奥が深いお酒だと嬉しくなった。
長い人生で日本中の高価な大吟醸を飲んできたが、最終的に一番落ち着くのは、こういう足元がしっかりとした酒だ。水のようにサラサラとしていながら、芯には新潟の厳しい雪国が育んだお米の確かな強さを感じる。流行りの甘いお酒には目もくれず、この実直な味をずっと守り続けている蔵元に、感謝と敬意を伝えたいと思う。
話題になっていたので冷やして飲んでみましたが、想像していたよりもずっと辛さが強くて、喉の奥がカッと熱くなるアルコールの強さが気になってしまいました。私がよく飲むマスカットのような甘い香りはほとんどないので、お酒だけでおしゃれに楽しみたい私には少し渋くて硬すぎるお酒だな、と感じてしまいました。
下町の渋い大衆食堂で、隣のおじさんが「伝辛の冷や(常温)で!」と頼んでいるのを見て真似してみた。冷えすぎていないコップ酒は、お米のふくよかなコクがしっかり感じられて、おでんの甘い出汁と最高に馴染んだ。背伸びをせず、飾らない普段着のままで、自分のペースでゆったりと寄り添ってくれるお酒がやっぱり一番落ち着く。
仕事帰りに手に入れた新鮮なイワシをなめろうにして、このお酒を合わせてみた。青魚特有の少し強い脂っぽさを、伝統辛口の引き締まった酸味がお見事なまでにきれいに洗い流してくれた。お酒そのものが前に出てくるのではなく、あくまで魚の旨さを邪魔せずに、口の中をさっぱりと整えてくれる。こういう引き立て役に徹したお酒が一番欲しかった。
物価が高くなる今の世の中で、これだけ高いクオリティのお酒がこの価格で手に入るのは奇跡だと思う。有名ブランドの高いお酒は少し構えて飲んでしまうけれど、これならお小遣いを気にせずに毎晩「今日もお疲れ様」と自分に注げる。開栓してから数日経っても味が全然落ちないのも、普段飲みとしてこれ以上ない強みだと感じた。
麒麟山 伝統辛口
・分類:普通酒
・画像
(参照:麒麟山酒造株式会社)
商品説明・特徴など
(参照:麒麟山酒造株式会社)
長年地域の人に愛されてきた、伝統的な淡麗辛口。麒麟山酒造の原点です。
気がつくと日常の中に、笑顔のそばにいつもある。
爽快でキレのある、飲み飽きしない定番酒です。わたしのいつもの麒麟山
麒麟山酒造株式会社
地域の人々に愛され日々飲まれているこの伝辛は、私の生活のなかにも無くてはならないものです。
季節の食材と共に楽しむときの旨さは例えようがありません。スッキリとした中に後を引く旨みがあり、そのあとスッとキレてゆく。
だから飲み飽きしないんです。とにかく毎日飲みたいし、季節に応じて燗酒もいいし、冷やすと香りが立ってくるところも好きです。
自宅や料飲店で場所を選ばず、いつもの伝辛をしみじみと飲む。
専務取締役製造部長・杜氏|長谷川 良昭
| スペック表 |
| 地区 | 下越 |
| 販売時期 | 通年販売 |
| 精米歩合 | 65% |
| 原料米 | 五百万石 |
| アルコール度 | 15度 |
| 日本酒度 | +6 |
| 酸度 | 1.3 |
蔵元情報

- 蔵元名:麒麟山酒造株式会社
- 代表銘柄:麒麟山(きりんざん)
- 住所:新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
- 創業:西暦1843年
- 蔵元からのPR:麒麟山酒造は、新潟清酒の中でも淡麗辛口のお酒を醸す蔵元です。こよなくお酒を愛し、寝るまで盃を傾けていた五代目当主の齋藤徳男は、飲み飽きしないすっきりとした飲み口を何よりも好み、「酒とは辛いもの」という信念のもと酒造りを行っていました。麒麟山酒造は今日でも、その信念を貫き続け、地元新潟の人々が日常生活の一部として楽しめる淡麗辛口を、丹精こめて造り続けています。麒麟山酒造は奥阿賀産100%のお米づくりや、山を守る植林活動など、辛口な味わいと地域に根ざした酒造りにこだわっています。
日頃「麒麟山」を飲んでくださる人々のお陰で酒造りの理想を追い続けることができて、感謝の念に堪えません。
今後も奥阿賀の豊かな自然と伝統辛口の味わいを守っていく所存です。
蔵元おすすめ商品
麒麟山 五百万石180
麒麟山の辛口を支える三大酒米の一つ、「五百万石」。
爽やかな旨味が引き立つ180周年記念の大吟醸酒です。
それぞれの酒米を仕込み、醸すことによって生まれる爽やかな味わいや豊かな風味をお楽しみください。
紅葉 熟成純米大吟醸
三年以上の時を重ねて生まれた、深くやわらかな余韻。
食材が旬を迎える秋にふさわしい、
口当たり、味わいともにまろやかさを増した熟成酒です。
麒麟山 錦の夢心地
麒麟山酒造の三大酒米のひとつ「たかね錦」。新潟県では珍しいこの小粒な酒米は、仕込むと凛とした飲み口になることが特徴です。「麒麟山 錦の夢心地」は、そんな「たかね錦」100%の大吟醸を低温貯蔵し、酒米の新たな可能性を夢見たお酒です。とろりとした味わいの中に凛とした清らかさをお楽しみください。
麒麟山 伝統辛口の飲み方まとめ
『麒麟山 伝統辛口』は、辛口のお酒です。
幅広い温度帯でお楽しみいただけます。
| 呼び方 | 温度 | おすすめ |
|---|---|---|
| 雪冷え | 5℃ | |
| 花冷え | 10℃ | ◎ |
| 涼冷え | 15℃ | ◎ |
| 冷や | 20℃ | ◎ |
| 日向燗 | 30℃ | ◎ |
| 人肌燗 | 35℃ | ◎ |
| ぬる燗 | 40℃ | ◎ |
| 上燗 | 45℃ | ◎ |
| 熱燗 | 50℃ | ◎ |
| 飛び切り燗 | 55℃ |
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