
口コミ・レビュー
66 レビュー ( 4.8 out of 5 )
長く愛されている酒というのは、やはり理由があるのだと痛感します。派手さはありませんが、一口含むと、その完成度の高さにハッとさせられるのです。精米歩合の数字以上に、造りの丁寧さを感じる味わいですね。冷やせばキリッとした表情を見せ、温めれば包み込むような温かさを提供してくれる。四季を通じて楽しめる、まさに「月の満ち欠け」のように寄り添ってくれる酒です。若い頃はもっと派手な酒が好きでしたが、年を重ねるごとに、この酒の本当の良さがわかるようになってきました。
料理を作る立場として、この酒の「引き立て役」としての能力には敬意を表する。決して自らが主張しすぎず、素材の味を邪魔しない。冷やした時は酸味が心地よく、口の中をさっぱりとさせるので、揚げ物なんかにも合う。面白いのは、室温に戻した時の変化で、ふっと穀物の旨味が顔を出す瞬間があることだ。こういう温度による変化を丁寧に拾っていくと、ただの「飲みやすい酒」では終わらない奥深さがある。安価な酒だからと侮ってはいけない。基礎がしっかりしているからこそできる、この味の広がりなんだろう。
酒好きの上司に勧められて飲んでみた。確かに雑味がなくてすごく綺麗な酒だとは思うけれど、最近流行りのフルーティーで甘いフルーティーな日本酒が好きな自分にとっては、少し素っ気なくて辛口すぎるように感じた。香りも控えめだし、アルコールのキリッとした立ち上がりが強く出ている気がする。昔ながらの渋い日本酒が好きな人向けなのかなと思った。
最初は冷やで楽しんで、後半はぬる燗に温めて試してみた。冷酒の時はシャープでキリッとしていた表情が、温めると一変して米のほっこりとした甘みとふくよかさが一気に広がる。上燗あたりまで温度を上げても味が崩れず、旨味が増すのが面白い。季節やその日の気分、合わせる料理に合わせて温度を変えられる包容力があると思った。
長年いろんな酒を飲んできたが、結局最後に戻ってくるのは「〆張鶴 月」のような普通酒・本醸造クラスの良酒だとつくづく感じる。控えめな香り、綺麗な口当たり、心地よい酸味と旨味、そして見事なキレ。どれか一つが主張しすぎることもなく、完璧な調和が保たれている。時代が変わってもブレない宮尾酒造の誠実な酒造りが詰まった、まさに日本酒の基準点と言える名酒だと思う。
仕事帰りに立ち寄った赤ちょうちんで初めて飲んだ。口に含んだ瞬間のサラッとした口当たりと、喉を通り過ぎた後のキレの良さに驚いたな。変な甘みが残らず、スッと引いていく感覚が実に心地いい。酸味と苦味のバランスが絶妙で、淡麗辛口の真骨頂を見た気がした。やっぱり長年愛されている酒には理由があると思ったし、飲み飽きしない味わいにすっかり惚れ込んでしまった。
香りが強すぎる最近の酒は苦手なんだが、これは米本来のほのかな穀物感が香る程度でちょうどいい。派手さはないけれど、じっくり味わうと五百万石らしい凛とした骨太さを感じた。変に気取ったフルーティーさがないからこそ、日々の疲れを癒やす晩酌にぴったりだと思う。こういう質実剛健な酒造りを続けてくれている蔵元には本当に感謝したい。
冷蔵庫でしっかりと冷やして飲んでみた。キリッとした冷たさと一緒に、シャープな酸味が引き立って実に爽快だった。蒸し暑い夏の夜に冷や奴と一緒に流し込むと、喉越しが良すぎてついつい杯が進んでしまう。冷酒で飲むと雑味が一切目立たず、クリアな水のようにスーッと身体に入っていく感覚がたまらなかった。
寒い夜にぬる燗から上燗(40〜45度)くらいに温めて飲んでみた。冷やで飲んだ時のキリッとした印象から一変して、米の旨味とまろやかさがふわっと膨らむのを感じたな。温めることで角が取れて、身体の芯から温まる優しい味に変化するのが面白い。飛び切り燗まで温度を上げても味が崩れず、最後まで美味しく飲めたのが印象に残っている。
夕食に鯖の味噌煮と白身魚のお刺身を用意して合わせてみました。お酒自体が主張しすぎないので、魚の脂っぽさを綺麗に流してくれて、お料理の美味しさがより引き立ちましたわ。お出汁の効いた煮物とも相性が良く、お互いの良さを高め合っていると感じました。出しゃばらずに料理を引き立てる、まさに食中酒として理想的な存在だと思います。
〆張鶴 月
・分類:本醸造酒
・画像
(参照:宮尾酒造株式会社)
商品説明・特徴など
(参照:宮尾酒造株式会社)
スッキリした味わいと滑らかな口当たりが特徴の本醸造です。
宮尾酒造株式会社
冷や、お燗どちらにもあうお酒です。
| スペック表 |
| 地区 | 下越 |
| 販売時期 | 通年販売 |
| 精米歩合 | 麴米55% 掛米60% |
| 原料米 | 五百万石等 |
| アルコール度 | 15度 |
| 日本酒度 | +4 |
| 酸度 | 1.2 |
蔵元情報

- 蔵元名:宮尾酒造株式会社
- 代表銘柄:〆張鶴(しめはりつる)
- 住所:新潟県村上市上片町5-15
- 創業:西暦1819年
- 蔵元からのPR:淡麗旨口————
当蔵「〆張鶴」の酒質を言葉にすれば、こんな表現になるでしょうか。
少しでも“いい酒”を造ろうと、蔵が一丸となって築きあげてきた味わいです。
当蔵の創業は文政2年(1819)。蔵を構える新潟県村上市は、五百万石や越淡麗など、良質な酒造好適米を産出する米どころ。また、酒の味に影響を与えると言われる水は、敷地内の清冽な井戸水を仕込みや洗い水などに使用しています。
当蔵に脈々と受け継がれてきたのは、酒造りに対する真摯な姿勢。良質の米と清冽な水を原料に、より皆様から喜んでいただける“うまい酒”を目指し、杜氏と蔵人たちが日々酒造りに努めています。
蔵元おすすめ商品
〆張鶴 純
優雅な香りと純米ならではのまろやかな味わい、スッキリとした後味が特徴です。
口当たりがよく、飽きがこない逸品です。冷やして、ぬる燗でどうぞ。
〆張鶴 吟撰
くせがなく、華やかな吟醸香とまろやかな口当たり、そして後味のキレの良さが特徴です。
〆張鶴 純米大吟醸 RED LABEL
高精白のため、すべての作業に繊細さ、慎重さが求められます。洗米、吸水作業も、小分けにし、秒単位で行い、麹作りも小さな一粒一粒に麹菌が内部まで入り、繁殖するよう手をかけます。
この純米大吟醸は、火入れを上槽後の1回だけ行い、そのままビンに詰めて、冷蔵貯蔵します。華やかな香味をそのまま閉じ込めて熟成します。
〆張鶴 月の飲み方まとめ
『〆張鶴 月』は、辛口のお酒です。
幅広い温度帯でお楽しみいただけます。
食事と合わせやすい軽快で爽やかな味わいです。
| 呼び方 | 温度 | おすすめ |
|---|---|---|
| 雪冷え | 5℃ | ◎ |
| 花冷え | 10℃ | ◎ |
| 涼冷え | 15℃ | ◎ |
| 冷や | 20℃ | ◎ |
| 日向燗 | 30℃ | ◎ |
| 人肌燗 | 35℃ | ◎ |
| ぬる燗 | 40℃ | ◎ |
| 上燗 | 45℃ | ◎ |
| 熱燗 | 50℃ | ◎ |
| 飛び切り燗 | 55℃ | ◎ |
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