
口コミ・レビュー
15 レビュー ( 4.6 out of 5 )
純米大吟醸の生酒と聞いて、もっと舌に甘みが残るようなフルーティーさを想像していたけれど、一口飲んでその滑らかさに驚いた。すっきりしたみずみずしさが口いっぱいに広がった直後、一瞬の迷いもなくスパーンと喉の奥へ抜けていくキレの鋭さがある。ほのかな苦味と淡い酸味が後味を引き締めていて、甘さが一切残らない。このベタつかないドライなスピード感は、本当に気持ちが良いと思った。
グラスに注ぐと、青いお米を思わせるような、若々しくて清涼感のある穀物の香りが控えめに漂ってきた。派手なカプロン酸系の甘い香りではなく、夏前の瑞々しい田んぼを連想させるような素朴な香りが心地よい。口に含むと「五百万石」由来と思われるスッキリとした綺麗な輪郭が感じられ、生酒ならではのフレッシュな力強さも同居している。夏の夜に静かにグラスを傾けるのに、とても風情がある特徴を持っていると感じた。
真夏の仕事終わりに、冷凍庫の手前でギリギリまで冷やしておいた5℃くらいの「雪冷え」の状態でゴクッと飲んでみた。これが本当に最高で、冷やすことでお酒のドライさが何倍にも際立って、喉を突き抜ける爽快感が半端じゃない。大吟醸の綺麗な口当たりと冷たさが合わさって、冷たい水のようにすいすい体に入っていく感覚だった。夏のドロドロした暑さが一瞬で吹き飛ぶような強烈な清涼感が気に入った。
最初はしっかり冷やした10度くらいで飲み、そのみずみずしさを堪能した。その後、あえて冷酒器から出して20度近くの常温になるまで放置してみた。温度が上がってくると、冷たさに隠れていたお米の素朴なコクと、わずかな酸味がふわっと前に出てきて、少しトゲが丸くなったような印象を受けた。ただ、生酒特有の青っぽさが少し目立つ気もしたので、やはり15度以下の少し冷たい状態のまま飲むのが一番美味しいと感じた。
夏が旬のスズキのお刺身をミョウガや大葉などの薬味と一緒に、それと少し塩を強めにした焼き鳥のハツを用意して合わせてみた。お酒自体に甘みが全くないドライな設計だから、白身魚の繊細な味をちっとも邪魔しない。それどころか、焼き鳥の脂っぽさをこのお酒の鋭いキレが毎回きれいに洗い流してくれるので、口の中がずっとサッパリして次の一口が本当に進んだ。夏のさっぱりしたおかずには何にでも合う万能選手だと思う。
「一片氷心」という名前の美しさに惹かれて購入してみた。口に含んだ瞬間、ひんやりとした氷が溶け出すような極めて滑らかな口当たりで驚いた。五百万石を贅沢に磨いているだけあって、雑味が全くなくて透明感がすごい。淡い酸味が上品に広がった後、日本酒度プラス3らしい硬派なキレが押し寄せてきて、すっきりと喉に落ちていく。この研ぎ澄まされた綺麗な味わいは、今までの日本酒のイメージを変えてくれたと思った。
グラスを鼻に近づけると、派手すぎない上品なメロンや瓜のようなみずみずしい香りがかすかに漂い、夏酒らしい清々しさを感じた。生酒特有の青っぽさや穀物の優しい甘い香りが、非常に高い次元でまとまっている。純米大吟醸だからといって過剰に甘やかすような香りの強さはなく、どこまでも涼しげで奥ゆかしい。夏の夜の静寂の中で、じっくりとその繊細な香りの変化を追う時間がとても贅沢に思えた。
酒屋でしっかり冷やすように言われたので、冷蔵庫のチルド室で5℃くらいの「雪冷え」にしてからいただいた。冷たくすればするほど、このお酒の持つ澄んだ清涼感が何倍にも引き立つ気がした。冷気が口の中に広がると同時に、五百万石の軽快な旨味がスッと走り抜け、最後に小気味よい苦味が全体をキュッと引き締める。暑さで参っていた体に、冷たい清水を流し込んでいるような強烈なスッキリ感が最高だった。
最初は10度ほどの「花冷え」でそのフレッシュな透明感を満喫し、その後はあえて冷酒器から出して常温(20度付近)に近づけて変化を試してみた。温度が少し上がってくると、冷たいときには隠れていたお米のふくよかなコクと、わずかな渋みがじんわりと表に出てくるのを感じた。味が少しふくよかになる印象だが、生酒特有のシャープな輪郭は崩れない。個人的にはやはり15度以下の「涼冷え」が一番バランスが良いと思った。
7月の限定酒ということで、夏が旬の白身魚(マゴチ)の薄造りを塩とカボスで、それから冷やしトマトに岩塩を少し振って合わせてみた。お酒自体が上品で過度な甘さを持たないドライな味付けなので、淡白な魚の甘みを全く邪魔しないのが素晴らしい。それどころか、カボスの酸味とお酒のキレがピタッと寄り添って、口の中を毎回綺麗に整えてくれる。醤油よりも塩や柑橘で食べるような、シンプルな和食に合わせたら抜群だと感じた。
麒麟山 一片氷心
・分類 大吟醸酒 生酒
・画像
(参照:麒麟山酒造株式会社)
商品説明・特徴など
(参照:麒麟山酒造株式会社)
澄んだ飲み口とやわらかな香り。
麒麟山の麓からお届けするフレッシュで清涼感あふれる夏季限定の生酒です。
冷やしてお楽しみください。新潟・奥阿賀産米100%使用
麒麟山酒造株式会社
| スペック表 |
| 地区 | 下越 |
| 販売時期 | 7月頃 |
| 精米歩合 | 50% |
| 原料米 | 五百万石 |
| アルコール度 | 15度 |
| 日本酒度 | +3 |
| 酸度 |
蔵元情報

- 蔵元名:麒麟山酒造株式会社
- 代表銘柄:麒麟山(きりんざん)
- 住所:新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
- 創業:西暦1843年
- 蔵元からのPR:麒麟山酒造は、新潟清酒の中でも淡麗辛口のお酒を醸す蔵元です。こよなくお酒を愛し、寝るまで盃を傾けていた五代目当主の齋藤徳男は、飲み飽きしないすっきりとした飲み口を何よりも好み、「酒とは辛いもの」という信念のもと酒造りを行っていました。麒麟山酒造は今日でも、その信念を貫き続け、地元新潟の人々が日常生活の一部として楽しめる淡麗辛口を、丹精こめて造り続けています。麒麟山酒造は奥阿賀産100%のお米づくりや、山を守る植林活動など、辛口な味わいと地域に根ざした酒造りにこだわっています。
日頃「麒麟山」を飲んでくださる人々のお陰で酒造りの理想を追い続けることができて、感謝の念に堪えません。
今後も奥阿賀の豊かな自然と伝統辛口の味わいを守っていく所存です。
蔵元おすすめ商品
麒麟山 やわらか 秋香
弊蔵の貯蔵棟「鳳凰蔵」にて、丁寧に熟成させました。旨みとまろやかさがさらに増し、やわらかく澄んだ味わいが秋刀魚やサバの塩焼き、おでんなどと相性抜群です。秋の味覚とともに、ぜひご賞味ください。新潟・奥阿賀産米100%使用。
KIRINZAN KAGAYAKI
果実のような香りと、贅沢な旨みの中にあるキレ味が印象的。
「金環日食」をモチーフとしたデザインで、
その時期だけの味わいを伝える、麒麟山酒造の特別酒です。
麒麟山 火鉢
「麒麟山 火鉢」は、熱燗を愉しむために造りました大吟醸です。
以下二つの推薦温度を飲み比べることで、熱燗の好みや面白さをご体感ください。
47.5℃ ‐ “味わい派”。上品な酸味と豊かな余韻が目立ちます。
50℃ – “香り派” 。迫力と抜け、香りの勢いが愉しめます。
麒麟山 一片氷心の飲み方まとめ
『麒麟山 一片氷心』は、辛口のお酒です。
冷やしてお召し上がりください。
| 呼び方 | 温度 | おすすめ |
|---|---|---|
| 雪冷え | 5℃ | ◎ |
| 花冷え | 10℃ | ◎ |
| 涼冷え | 15℃ | ◎ |
| 冷や | 20℃ | |
| 日向燗 | 30℃ | |
| 人肌燗 | 35℃ | |
| ぬる燗 | 40℃ | |
| 上燗 | 45℃ | |
| 熱燗 | 50℃ | |
| 飛び切り燗 | 55℃ |




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